ヘリポート情報
ヘリコプターのメーカー
MDヘリコプターズ/ホームメイト
MDヘリコプターズ社は、1948年に生まれたヒューズ・エアクラフトという名前の会社がもとになっている、アメリカの会社です。低燃費で事故の起こりにくいヘリコプターの生産を追求している会社で、多くの国に顧客を持っています。
MDヘリコプターズ社の概要

1948年に設立したヒューズ・エアクラフトでしたが、この会社のヘリコプター事業が独立してヒューズ・ヘリコプターズという会社になります。その後、80年代から90年代にかけて、マクドネル・ダグラス社やボーイング社に買収されました。そこからさらに分離、独立する形でMDヘリコプターズは1999年に誕生しました。
MDヘリコプターズ社の代表的なヘリコプター
観測用の軽量ヘリコプターとして開発されたMD500は、アメリカやメキシコ、ハンガリーなどで使われた他、中国や日本、北朝鮮などアジアでも使われています。様々な改良機種が存在し、民間用、軍事用ともに多くの国で使われています。
軍事用には武器を装備できるようにした機種もあり、MD500ディフェンダーという名前で呼ばれています。日本では海上自衛隊の練習機として使われました。最高速度は時速約250km、500km以上の距離を連続飛行することができます。4人まで乗れるコンパクトなヘリコプターです。
革新的なシステムを搭載したヘリコプター
MD500Nの改良型、MD520Nは「ノーター」というMDヘリコプターズ独自の革新的なシステムを使っており、ヘリコプターの特徴的なパーツであるテールローターを持ちません。そのため安全性、騒音防止などの面で優れた性能を持っています。民間用にも高い人気があり、ひとつのターボシャフトエンジンで動きます。ノーターには、独自の羽が付いており、コンピューター制御されることで安定や方向制御を行ないます。ノーターシステムの中にはノーターファンがあり、そこから風が生み出されます。その機構があるおかげで、機体がローターの回転によって回り出さないようになっています。飛行中に後方のテールローターが何かを巻き込む事故が起こらなくなる上、テールローターの音もなくなるというメリットがあります。また、ノーターシステムの方が部品の数が少ないため、修理などの面でも優れています。
MD900はMDエクスプローラーとも言われ、この機種もノーターシステムを使っているので、医療用、報道用、救助用などに用いられています。日本でも販売され、様々な用途に使われています。この機種はターボシャフトエンジンを2つ備えた双発ヘリコプターになります。