ヘリポート情報
消防防災ヘリコプターによる消火活動/ホームメイト
東日本大震災では、震災直後から消火活動が行なわれました。ここでは、当時、行なわれた消火活動について紹介します。
消火活動の連携について

東日本大震災のように広範囲による火災現場の場合、効率的に人命救助を行ないながら被害を最小限に抑えるために、消防だけではなく警察や自衛隊などの機関との連携が重要になります。広範囲で救出活動を行なう場合は、各関係機関で役割分担を決め、活動が重複しないよう、共通認識を持つことが重要です。
火災の発生状況
震災直後から2011年3月31日までに17件の火災が発生しています。その内、13件が東日本大震災によるものと断定されています。
震災による火災と消火活動
当時の消火活動の一部を紹介します。
気仙沼市朝日町地内での消火活動
地上2階建ての工場から火の手があがり、1棟を焼損する火災が発生しました。出火当初は津波により対応できませんでしたが、18日からポンプ車延べ6台が消火に当たりました。
気仙沼市中みなと町・西みなと町・東みなと町地内での消火活動
津波により流出した車両や瓦礫などを焼損する火災が発生しました。11日からポンプ車延べ180台及び消防ヘリにより、陸上のみならず空中からも消火活動を行ない、火の手を鎮めました。
南三陸町志津川字天王山地内での消火活動①
津波により流出をした車両、瓦礫などを焼損する火災が発生しました。出火直後は、火の手が大きくポンプ車が火災現場に寄り付けませんでした。しかしその後、警戒筒先を配備して13日から消火活動を行ない14日に鎮火が確認されました。
南三陸町志津川字天王山地内での消火活動②
津波により流されてきた10トン保冷車から火の手が上がり、車両1台を焼損する火災が発生しました。ポンプ車により消火活動を行ないました。
気仙沼、鹿折、大島、中井地区での消火活動
海上(気仙沼湾)にて出火が確認され、津波により流出した建物などの漂流物に引火し、火の手が拡大しました。複数地区に延焼、建物、林野、船舶及び津波により流出をした車両、瓦礫などを焼損しました。出火当初は津波により迅速な消火活動ができず、12日からポンプ車延べ23台及びヘリにより、陸上及び空中からの消火活動を行ない火の手を鎮めました。
気仙沼市浪板、大浦、小々汐、二ノ浜、三ノ浜地内での消火活動
海上にて出火し、津波により流出した建物などの残骸に引火して拡大し、建物、林野、船舶及び津波により流出をした車両、瓦礫などを焼損しました。出火当初は津波の影響により対応できず、14日からポンプ車延べ3台が出動して消火活動を行ないました。