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災害対策用ヘリコプターの種類と装備/ホームメイト
災害対策用ヘリコプターは災害時に救助活動や復旧活動を支援するため、全国に配置されているヘリコプターです。ここでは、災害対策用ヘリコプターの種類と装備について説明します。
災害対策用ヘリコプターの種類について

災害対策用ヘリコプターには様々な役割があります。その役割を果たすために多種多様な災害対策用ヘリコプターが存在しています。
- 汎用ヘリコプター「ベル412EP」
- 「ベル412EP」を運用する地方整備局は、北海道開発局、北陸地方整備局、中部地方整備局、近畿地方整備局、四国地方整備局、九州地方整備局の7つです。災害発生時には、このヘリコプターを用いて災害状況の情報を把握することから始まり、緊急患者の搬送や、救急用資機材の輸送、緊急物資の輸送(医薬品、食糧、毛布など)、防災対策要員の輸送などを行ないます。「ベル412EP」は一度に15名を乗せられます。
- 大型汎用ヘリコプター「AS332L2」
- 「AS332L2」を運用する地方整備局は、東北地方整備局です。汎用ヘリコプターの「ベル412EP」に比べ、大型のヘリコプターで、一回の輸送能力が高く、コンフォート時では19名、最大で24名の乗客を乗せることができます。また、世界的に見ても民間用や軍事用など幅広い用途で運用されているのも特徴です。国土交通省以外にも日本では陸上自衛隊、海上保安庁、警視庁、東京消防庁といった省庁が同じタイプのヘリコプターを運用しています。
- 多目的ヘリコプター「ベル214ST」
- 「ベル214ST」を運用する地方整備局は、関東地方整備局です。同じタイプの「ベル412EP」と機能性はほとんど異なりませんが、乗客が16名から17名とやや大きな作りになっています。
災害対策用ヘリコプターの装備について
災害対策用ヘリコプターは、災害発生直後の被害状況の把握や、被災現場の情報収集、応急復旧活動のために以下の装備をしています。
- 機外スピーカー
- 機外スピーカーは被災者や救助活動者に情報を伝達したり、避難経路の誘導を行なうときに使用します。
- サーチライト
- 夕方・夜間用の照明です。
- 写真撮影システム
- 被害状況や、被災現場の情報を写真撮影するシステムです。
- 画像伝送用カメラ
- ヘリコプターから撮影した写真をリアルタイムで地上の関係施設に伝送するカメラです。
- 赤外線熱画像用カメラ
- 夜間でも被災状況の撮影ができる特殊なカメラです。長波長赤外線カメラでは、数マイル遠方の8~12マイクロメーターの帯域でのエンジンや人体の熱映像を見ることができます。