ヘリポート情報
米沢ヘリポートの特徴/ホームメイト
米沢ヘリポートは山形県米沢市八幡原に設置されている東北地方唯一の公共用ヘリポートです。ここでは米沢ヘリポートについて説明します。
米沢ヘリポートの概要

米沢ヘリポートは公共用ヘリポートとして1992年4月1日に開港されました。
空港(ヘリポート)管理者は山形県ですが、空港機能施設事業者として、様々な公共施設の管理をする東北警備保障株式会社が指定されています。
敷地面積は2ヘクタールあり、運営時間は9時から17時までとなります。
八幡原工業団地内に位置する米沢ヘリポートは、遊覧飛行、災害時の利用、農薬散布、企業の重役の輸送、警察業務等のヘリコプター発着など幅広い用途で利用されています。また、消防防災航空隊や陸上自衛隊などが協力した「働く航空機見学会」などのイベントなどにも利用されています。待合室及び利用者用駐車場が設置されてはいますが、売店や飲食店などはありません。
米沢ヘリポートの使用手続き
ヘリポートを利用する場合は原則として事前に管理事務所に使用届を提出します。特別な理由があり事前に届け出が提出できないときは電話かFAXで連絡を入れ、ヘリポート利用後すみやかに所定の手続きをします。
航空計画は、東京航空局山形空港出張所に提出する必要があります。
米沢ヘリポートの使用料
米沢ヘリポートの着陸料は重量に応じて異なりますが、6トン以下の場合は1回の着陸ごとに1,000円がかかります。停留料は3トン以下の場合は24時間ごとに850円から利用でき、国からの補助制度があることもあり比較的利用しやすい料金設定になっています。米沢ヘリポートでは離着陸できるヘリコプターは緊急時を除き、最大離陸重量が9トン以内と定められています。
東日本大震災の教訓を活かす活動
東北唯一の公共用ヘリポートである米沢ヘリポートは、東日本大震災の際に仙台空港が使用不能となったため、個人・法人からの震災救援物資の受け入れや、被災状況の視察をするための離着陸要請がありました。その一方で、震災当時は給油施設を休止していたことから、ドクターヘリからの給油要請に十分に応えることができませんでした。その後、2011年11月に米沢ヘリポートは、貯蔵可能な燃料を従来の3倍となる3000リットルに拡充し、給油希望があった場合の業者との連携を含め体制の強化を図りました。
また、福島県ドクターヘリと山形県ドクターヘリが広域連携に係る基本協定を結びました。2013年には、福島ドクターヘリが、米沢市の救急患者を山形県中央病院に搬送するという合同訓練が米沢ヘリポートなどで行なわれました。
米沢ヘリポートは規模こそ大きくはありませんが、救急や防災ヘリコプターの重要拠点として注目されるようになっています。